ルルーシュの情はとても深い。ただ、そこにいきつくまで、つまりその懐に入れられ、身内認識されるまでのハードルは非常に高いが。
その対象の筆頭は、なんといっても実妹のナナリーだろう。たった一人、同じ血を持つ、幼い頃に母を失い、父に捨てられ、しかも光と足の自由を失うという身体障害を負っているのだからなおさらである。以来、ルルーシュはナナリーを守って二人で生きてきたのだから。
そのナナリーと同じくらいに思っているのが、戦前の、ブリタニアに征服される前の日本にやってきて、そして初めてできた友人、幼馴染といってもいい親友の枢木スザク。ナナリーを別にすれば、スザクという誰にも変えがたい存在を得ることができた、それだけが、日本に送られて良かったと思えたことだった。一番最初の出会いだけは最悪とも言える形ではあったが、共に過ごすうちにそんなものはどうでもよくなっていた。結果的に、その共に過ごすことのできた日々は決して長いものではなかったが、それでもその間に築き上げることのできた友情は、何にも変えがたいものだと思い、戦後程なく別れることになってしまったが、自分たち兄妹の全てを知っている彼もまた、共に無事に戦争を生き延びた、それもまた、ルルーシュにとっては生きていく糧の一つとなっていたのは否定できない。
その二人を別にすれば、次は、かつては亡き母の後見貴族であり、母が殺されたことをきっかけに爵位を剥奪されながらも、幼い自分たち兄妹の身を心配して、終戦後一番にエリア11となった日本にやってきて庇護してくれたアッシュフォード家の当主であるルーベンとその孫娘のミレイだろう。息子夫婦をはじめとする他の一族の者たちにとっては、ルルーシュは自分たち一族が復権するための切り札という考えしかないようではあったが、ルーベンとミレイの二人だけは、心から自分たちのことを考え、その後も、何くれとなく、死んだことにして皇室から隠れて生きることを決めた自分たちを守り、力となってくれた。そんな二人を、ルルーシュは心から受け入れた。それは、ルーベンが身体障害を負ったナナリーのために付けてくれた、名誉ブリタニア人となっていたが、篠崎咲世子という女性にも言えた。自分たちは彼女から母国を、彼女の生きてきた過去の全てを奪ったと言っていいブリタニアの人間なのに、誠心誠意、ナナリーの世話をしてくれている。何かあれば、自分がナナリーの傍にいることが叶わない時、彼女にだけは安心してナナリーを託すことができると思える程だ。
あとは少し下がるが、ルーベンがルルーシュたち兄妹のために創設したアッシュフォード学園において、同じ生徒会に属しているメンバーたちだろうか。ことにその中の一人、リヴァル・カルデモンドは、自分の出自など全てを話すことはできず、隠していることは多々あれ、それでもルルーシュにとっては悪友といえる存在であり、共に賭けチェスなどに行くこともよくあった。
他の生徒や教職員に対しては、必要な時に手助けや協力を時にさりげなく、時に頼まれて行うくらいで、積極的な行動をすることはなかったが、生徒会副会長という立場もあり、決して粗雑に対処したことなどはなかった。ただ、懐に入れた身内認識をしていないために、あくまで人としての付き合い上、円滑な人間関係構築のための表面上のことではあったが。極一部のルルーシュのことをよく知る人間以外にはあまり分からないが、誠心誠意、とか、親身になって、という程のものではなかっただけだ。それでも、確かに隠し事をしていることはあったが、物事には常に真剣に向き合ってはいた。ただその度合いが、身内認識し、認めた者たちと多少違っていただけで。
そんな日々の中、ある事件の最中に、ルルーシュはスザクと再会した。
その出会いがしらは、互いに相手が誰か分からない状態でのものであったが。スザクの、相手が誰かを確認することもなくいきなり突っ込んでくる様は、初めて出会った頃と変わらない。これは、スザクの思慮の足りなさ、短慮さを示している。敵であったなら、危険性を別にすれば決して間違っているとは言い切れないが、万一味方や、あるいは何の関係もない民間人が相手であった場合、それは軍人としてはあるまじき行動である。そのあたりに、スザクの性格と知識の程度を察することができる。
それでも、スザクがどういった経緯── 皇族であり、このエリア11の副総督たる第3皇女ユーフェミアの“お願い”という名の、決してる断ることなどできない“命令”── であれ、学園に編入してきて、無事── 一時は殺されたと、死んでしまったと思っていたのだ── の姿を確認できたのは、ルルーシュには嬉しいことだった。ナナリーを別にすれば、何よりも、誰よりも大切な親友だから。なればこそ、スザクがクロヴィス総督の暗殺犯として連行される姿がTVで放映された時の、ナナリーの「どうにかなりませんか」との言葉でルルーシュは行動を起こしたのだから。しかし、それは無駄だった。確かに無事にスザクを解放させたが、肝心のスザクが、「ルールに従うのが正しい」と言って、己の手を取れと差し出した、謎の仮面のテロリスト、己こそがクロヴィスを真に殺害した者であると名乗り出たルルーシュの手を振り払って、自分に冤罪を被せた軍に戻っていったのだから。「ルールが正しい」と言うなら、そのスザクの言うルールを決めているブリタニアが、スザクに対し、彼がやってもいない罪を、冤罪をきせることが正しいというのか。それが如何に矛盾しているかということに、スザクは気付かないのかと、スザクが、その時はゼロとしてであったが、ルルーシュの手を取らなかったこともあわせて、何を考えているのかと憤懣やるかたなかった。それでもスザクにはスザクなりの考えがあるのだろうと、納得はできなかったものの、スザクの自主性を尊重したが。
しかし、編入してきたスザクに対する他のブリタニア人生徒の対応、あからさまな、あるいは陰湿な苛めの数々に、ルルーシュは遂に耐えられず、多くの生徒たちの面前で「親友だ」と公表してしまったのだ。効果は絶大だった。学園で一番、人気や人望のある生徒会副会長の“幼馴染の親友”ということは。それをきっかけに苛め── さすがに陰で色々言われることまでは防げなかったが── は一切無くなったのだから。
ルルーシュは、ナナリーも含めて、スザクに嘘をつかれた。それだけではない、スザクを学園に編入させてくれたということで、ルルーシュの口利きで入った生徒会室で、スザクはユーフェミアを賞賛してやまなかった。ルルーシュとナナリーの出自も事情も何もかも知っているはずなのに、何も知らぬかのように。そしてゼロを否定しまくっていた。ゼロは間違っていると。冤罪を着せられ、連行されていたところを救われたにも関わらずに。
しかし、それだけならまだしも、スザクが現行唯一の第7世代KMFのデヴァイサーであることが知られた後、それをたまたまリアルタイムで観ていた副総督のユーフェミアは、彼を自分の騎士になる者だと、突然、公表したのだ。名誉ブリタニア人で、適正率の関係から特例的にKMFへの騎乗を許されているスザクを。ましてや、スザクが属している特別派遣嚮導技術部── 通称“特派”── は、ブリタニアの第2皇子にして帝国宰相たるシュナイゼルが創設した組織、つまり、スザクはシュナイゼルの部下にあたるのだが、それを無視して、誰に── もちろん、一番肝心なスザクの主たるシュナイゼルにすら── 連絡も相談もすることもなく、唐突に発表したのだ。もっとも、スザク自身も、上司はあくまで特派の主任研究員であるロイド・アスプルンドであって、怠慢この上ないことに自分の属する組織のことをきちんと知らないまま、つまり、一番上にシュナイゼルがいるということにまでは気付いていなかったが。
ルルーシュとしては、ゼロとして活動を開始して以降、何時かナナリーの傍にいることができなくなる日がくることを覚悟していた。そうなった時、ナナリーを託すことができるのは、スザクしかいない、そう思い、だからスザクにナナリーの騎士となってほしいと考えていた。そこへ突然のユーフェミアによるスザクへの騎士任命だ。いわば横からかっ触れた形だ。シュナイゼルが、己の創設した特派から部下にあたるスザクを、いわば引っこ抜かれた形になったことなどどうでもいい。それで誰かに咎めがいくとしたら、それは何も考えずにあのような形で唐突に任命したユーフェミアと、それを皇族の権利といやいやながらだろうが認めながらも、やはりシュナイゼルに連絡を入れるということを忘れているらしいコーネリアであって、場合によってはスザクにも何かしらあるかもしれないが、ルルーシュに言わせれば、あの任命に限ってはスザクは被害者だ。特派の本来の主を知らず、ただ言われるがままに受けたのは問題だったろうが、皇族からの命令を名誉ブリタニア人の軍人であるスザクが断ることなど── 実際には、スザクが何も知らずにいたためにとらなかっただけで、その方法はあったが── できようはずがないのだから。
しかし問題は増えた。スザクがユーフェミアの騎士となったことで、ルルーシュはスザクをナナリーの騎士とすること、託すことは諦めた。いや、正確に言えば、諦めざるを得なかったのだが。
だがルルーシュにとって一番の問題はそれではない。皇族の、しかもこのエリアの副総督という立場にある皇女の騎士となったにも関わらず、変わらずにスザクが学園に通い続けていることだ。スザクはルルーシュとナナリーの出自を知っている。二人がアッシュフォードに匿われて、皇室から隠れて生きていることも、特にルルーシュが皇室を、母国であるブリタニアを、より厳密に言えば皇帝シャルルを憎んでいることを知っている。現に今も、スザクはそんなことまでは思ってもいないだろうが、ルルーシュは何時見つかるか、見つかったら暗殺される、あるいはまた政治の道具とされるか、場合によってはアッシュフォード── ルーベンとミレイ以外── の者によって、売られる可能性とて否定はできないと神経を張り巡らしているのだ。ルーベンが当主としてある間は大丈夫だろうとは思えても。そんな中で、名誉ブリタニア人が皇族の騎士となることなど、とうてい認めないだろうブリタニア人がどうするか、スザクは何も考えていない。ルルーシュたち兄妹だけではない、学園に対する影響も何一つ。
つまるところ、スザクはルルーシュとナナリーの境遇を知ってはいても、理解はしていないのだ。何も理解っていない。だから、ユーフェミアの騎士となっても学園に通い続け、彼女だけが自分を認めてくれたと、まるでユーフェミアを女神か何かのように賞賛し、共に内からブリタニアを変えるのだと、相変わらずのゼロ批判と共に、生徒会室で真面に仕事もせずに主張し続けている。それだけが正しい方法なのだと。それはまた、ブリタニアという国の在り方、いや、絶対君主制という政体の在り方を何一つ理解していないということをも── 本人は全く気付いていないようだが── 恥ずかしげもなく露呈していることになるのだが。政治家の息子であったはずなのにここまで無知とは、ルルーシュはスザクへの友誼という個人的感情はともかくも、その無知さ加減にはほとほと呆れ果てていた。もともと勉強は、敗戦の結果、幼い頃に終わっているのだ、そう知識があるとは思っていなかったが、仮にもブリタニアに、名誉となって軍に属していながらここまで酷いとは、何も知らないとは思ってもみなかったのだ。そして生徒会室でする話としては相応しくない事とも考えず、周囲のメンバーがスザクのその演説とも言える話をどう聞いているかも、いや聞き流しているかに気付きもせず、己の主張のみを如何に正しいかと言い続ける。他のメンバーの話など何も聞かず、いや、口を挟む時間を与えることもなく、ただただ己の主張だけを。
第一、ユーフェミアだけがスザクを認めたとは一体どういうことか。ユーフェミアよりもルルーシュとナナリーの方が先にスザクと出会い、互いに認め合っていたし、ルルーシュがスザクを「親友だ」と告げたことで、他の生徒、特にスザクを引き入れた生徒会のメンバーは彼を認めている。その時点では、ユーフェミアは単にスザクを学園に編入させただけだ。スザクだけを、特別扱い、贔屓して。なのに、それらのことを忘れて、いや、無ったことのように、ユーフェミアだけが認めてくれたと言い続けているスザクに、流石のルルーシュも疲れを感じざるを得なかった。
とはいえ、ルルーシュにとってスザクが初めてできた友人であり、大切な幼馴染の親友であることに変わりはない。ゆえに思うところはあるものの、スザクに対するその思いだけはどうしても消えることはないし、変わりもしない。そのことが何時か己の首を絞めることになるかもしれないと、そう心の隅のどこかで思いつつも。
そしてユーフェミア。ルルーシュから見れば、母の違う異母妹。まだ本国にいた幼い頃、ユーフェミアの実姉であるコーネリアが、軍人で、後にラウンズにまでなったルルーシュの母を尊敬し憧れを抱いていたこともあって、仲はよかった。いや、それどころか、ルルーシュにとって初恋の相手は、と聞かれれば、ユーフェミアを思い浮かべるくらいだ。だが、今ではその思いは全く異なる。嫌いになったわけではない。ただそれ以上に憎しみを抱くようになっただけだ。ナナリーの騎士に、と思っていたスザクを持っていかれ、シンジュクゲットーを中心とした独立地域を作ろうと考えてあれこれと対策を練っていた矢先に、学園祭で“行政特区日本”を発表された。どう考えても、ブリタニアの国是に反し── それを言うなら、シュナイゼルのことは抜きにしても、名誉ブリタニア人であるスザクを騎士に任命したことも該当するが── 皇帝はもちろん、他の皇族や貴族、いや、一般のブリタニア人ですら認めないだろう政策とも言えぬ愚策を、しかも総督ではなく、副総督の己の名で公表したのだから。エリアにおいて政策を公表できるのは総督、つまりユーフェミアの姉であるコーネリアだけだ。そのことを無視してユーフェミアは公表している。そして話される内容は、繰り返しになるがとても政策などと呼べるものではない。単なるユーフェミアの夢、理想だけで、実現性が全く伴っていない。そしてまた、イレブンに対するメリットだけを唱え、逆のリスク、それはイレブンに限ったことではないのだが、そのことを何も告げていない。おそらく、ユーフェミア自身が差別されるイレブンのことのみで、他のことなど最初から何も考えてなどいないのだろう。公表された時点でそのことにどれだけの者が気付いているか知れないが。加えて、今やこのエリア最大のテロ組織となっている、ゼロと、彼が率いる黒の騎士団に対して協力と参加を求めてさえいる。それが何を意味するか。黒の騎士団は参加してもしなくてもその存在意義を失う。つまり、これまでルルーシュが積み上げてきたものが全て無にきするということだ。それはスザクのような考えの者── 思うに、スザクだけなのではないかとも思うが── は別にして、多くの日本人が心から望んでいる、日本のブリタニアからの独立という目を完全に塞ぐことであり、それらのことを考えれば、どうしたって参加などできようはずがない。それはゼロとしてではなく、ブリタニア人のランペルージ兄妹としても同じことだ。イレブンのための政策である“行政特区日本”に、一般のブリタニア人が参加などできようはずがないのだ。ユーフェミアの考えとしては、また皆で一緒に、というところがこの策を思いついたきっかけだろうが、ルルーシュたちにとってはいい迷惑以外の何物でもない。そしてこの策に対して、何一つ深くも考えず、ただ“日本”という名を取り戻せるということだけで浮かれて諸手を挙げて賛成しているスザクには、彼個人に対する思いは変わらずとも、ルルーシュは失望を禁じえない。
結果、参加しないわけにもいかないと、ならば逆にそれを利用するまでと、式典会場に姿を現したゼロとしてのルルーシュだったが、ユーフェミアと二人だけの話の中、彼女の告げた「ナナリーのため」という言葉よりも、この特区の実現のために、名を、皇籍を捨てたとの言葉に、もとよりあったユーフェミアへの思いもあって、考えていた策をルルーシュは取りやめ、ユーフェミアの手を取った。己が考えていた策を組み込むことができればなんとかなるかもしれない、その思いから。結局はナナリーほどではないとはいえ、本国にいた頃、愛しい異母妹であったユーフェミアを、ルルーシュは切り捨てることができなかったのだ。
しかし想定外の悲劇が起きる。かけるつもりなどなかった、ただの例え話に過ぎなかったはずのそれが、ギアスの突然の暴走によってユーフェミアにかかってしまったのだ、絶対遵守の力、“日本人を殺せ”という命令が。そのためにユーフェミアはその式典会場内にいた兵士たちにまで命じて、嬉々として日本人虐殺を始めてしまった。その場に、ユーフェミアの傍らにスザクはいなかった。常に主の傍にあるべき騎士でありながら。だからルルーシュはユーフェミアを止めるために引き金を引くことができたのだ。愛する異母妹を手にかける、これほどの悲劇、苦痛があるだろうか。せめてユーフェミアの騎士であるスザクが、本当に騎士というものの存在意義を理解し、ユーフェミアの傍にいたなら防げたかもしれないのに、なのにスザクはおらず、ユーフェミアの騎士であることよりもランスロットのデヴァイサーたる立場を優先し、黒の騎士団と対していた。本当に騎士とはどうあるべきかをきちんと理解していれば、そのようなことになることはなかったのに。しかも、己のその失態が招いたユーフェミアに対するゼロの、ユーフェミアの動きを止めるためだけのたった一発の銃撃を、スザクはその無知ゆえに、最悪の結果を招いた。自分自身ではそうとは気付かぬまま。
そうして真実を何も知らぬまま、何者かも知れない子供の言葉だけを信じて、スザクはゼロを、いや、ルルーシュを追った。追い詰めてゼロの仮面を撃って外し、その正体を明らかにし、加えて真実の全てとは言えないにもかかわらず、それを全て真実と信じるスザクはルルーシュの言葉を聞くことなく、言葉をもって、スザクと同じようにゼロを追ってきたゼロの親衛隊長たる紅月カレンを立ち去らせ、ルルーシュの存在を否定してその身柄を押さえた。
その後スザクがとった行動は、ルルーシュには信じ難いものだった。スザクは知っていたはずなのだ。ルルーシュが誰よりもシャルルを憎み、そのシャルルの支配する現在のブリタニアを憎んでいたことを。そう、戦後間もない時に、ルルーシュはスザクに告げていたのだから。「ブリタニアをぶっ壊す」と。にもかかわらず、スザクはルルーシュをシャルルに売ったのだ、己の出世と引き換えに。それは単にルルーシュを裏切っただけにとどまらず、女神のように、そしてまた愛情と呼べるようなものすら抱いていたであろうユーフェミアをも裏切る行為だということに気付かぬままに。あくまで「ユフィの仇」と言うならば、スザクはルルーシュを殺すべきであり、それが正しいことだったのに。
そして少なくともその時点で、それまでの、戦後はルルーシュ・ランペルージとして生きてきたルルーシュから、枢木スザクに対する情は失われた。ルルーシュにとって、スザクは裏切り者でしかなくなったのだ。心の奥底のどこかに、自分でも分からぬままに、もしかしたらまだ些かなりとスザクへの情が残っていることを完全に否定することはできないが。
そして一年余りの時が流れ、仮面のテロリスト、ブリタニアによって殺されたはずのゼロが復活し、第二幕の幕があがる── 。
── The End
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